アボカド日記

都内に住む20代の女が思ってることをつぶやく(語る)ブログです。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』、面白かった〜〜

映画『THE FIRST SLAM DUNK』を見た。超面白かった……!

今日はちょっと、昔あった嫌なこと思い出してウジウジしてたのだけれど、見た後は改めてその件について思い返すことでこの「面白かった〜〜」を減じるのが勿体無くなった。あれはまた今度ウジウジし直すことにして(し直すんかい)、今日は面白いと思ったことをとにかく書き留めようと思う。

 

スラムダンクについて、「諦めたらそこで試合終了ですよ……?」しか知らない全くの素人でも、映画『THE FIRST SLAM DUNK』は超楽しめた。音楽カッコよすぎ。音楽と映像合いすぎ。ていうかかっこいいシーン多すぎて最初から最後まで見どころありすぎ。最近のアニメーション技術凄すぎ。もう一度見たくなるの分かる。細かいことは全然知らないけれど、とにかく面白かった(それ以外ないのか?)

事前に読んだどなたかのブログで、「作者はバスケの面白さとか、伝えたいメッセージとかを、あっちでは漫画で、こっちでは映画で表現しており、だからこれは漫画の実写化ではないし、あっちもこっちも最高なんだ!」みたいなことを書いており、「へぇ〜」と思っていたのだが、その意味がめちゃくちゃ分かった(どのブログだったのか見つからない……。悔しい)。オープニングで紙の上の線から登場人物たちがアニメーションになって歩き出すシーンがあるのだが、あのワクワク感はとても漫画っぽかった。「あぁこの人たちは漫画の中から出てきたんだ」と思った。けれど映像自体はおそらく全然漫画をなぞってなくて、アニメーションとしてベストが尽くされていた(のだと思う)

モーションキャプチャで実際の選手の動きを起こして3Dを制作しているとかで、試合中の動きのキレやスピード感や敏捷性はめちゃくちゃリアル。けれど一瞬を引き伸ばしてスローにしたり、数十秒を早送りで一瞬で見せたり、イラストっぽい作画とリアルな作画を交錯させたり、アニメだからこそできるありとあらゆるテクニックが盛り込まれてて、映像的な面白さやかっこよさは現実世界じゃあり得ないレベル。

紙から生まれた物語が、限りなくリアルに近づきつつ、アニメである面白さを最大限活かして躍動してる、そんな感じだった。

あと音も、素晴らしかった。一緒に見にいった友人が鑑賞3回目で「絶対Dolby Atmosがお勧め!」と言うので、200円多く払って特殊な音響のある映画館で見たきたのだが、これは確かに音も一緒に楽しむ映画だった。ボールの弾む音がもう「私今、同じ体育館にいます?」くらいお腹にくる。音を耳で聞くんではなく、空気の振動を体で感じる感じ。オープニング曲の重低音と映像もめちゃくちゃあってたし、あるキャラクターのセリフと共に、メインテーマが流れる瞬間も忘れられない(「そんなタマじゃねーよな?」わぁーー!)

音が全くないシーンも、印象的だった。あの数秒間、多分劇場にいる人全員息止めていたと思う。「だるまさんが転んだ」か?くらい、ピタッと停止。あれだけの人が一瞬に集中するって、すごい(すごいと面白い以外の感想ないんか?)

 

見ながら「あぁ、これ作るのめっちゃ大変だったんだろうなぁ……」と思った。

漫画の原作者である井上雄彦さんがそのまま監督をされたとのこと。あぁどうりで、そうでなかったらこんなに面白いもの作れないよな、と思う。思い描いているものがあって、伝えたいスピリットがあって、あと「面白いもの作りたい!」っていうエネルギーがないと、無理でしょう。

映画って、あらゆるコンテンツの中でも、特に多くの人が関わり、お金と時間をかけて作るものだと思う。いくら面白い物語を作れる人でも、映画は1人では絶対作れなくて、音だったり映像だったり、いろんなプロの力を寄せ集めないとできない。でも、関わる人が多くなるほど、同じイメージを共有するのって難しいもの。実現したい像や伝えたいメッセージをあらゆる方法で握り合わないと、なかなか良いものは作れない。きっと多くの映画は、いろんな関係者の思惑が入るうちに、全体としてのメッセージが薄まったり、よくわからなくなったりしてしまっているんだろうなぁと思う。

だからこんなふうに、「おもしろ!」と思う映画が完成して、ちゃんと届くって、すごいことだと思う。私はよく分からないけれど、きっと、この2時間の映像を作るにあたって、いろんな人がいろんなところでベストを尽くしてるのだろう。私は、こうして面白いものを目の当たりにできて、超ありがたい。ほんと、超ありがたいなぁ!

 

人が想像/創造する力って、すごい。

あぁ、この社会には色々な人がいるし、色々なことがあるけれど、私はこうやって人間が創造したものを面白い!と思いながら過ごしていきたいし、面白い!と思う人たちと一緒にいたいなぁ。面白い!と思うものは、それぞれ別で全然結構なんだけれども。

あぁ、面白かった。私は今日、映画『THE FIRST SLAM DUNK』をすごく楽しみました!ありがとうございました!(突然の感謝)