アボカド日記

都内に住む20代の女が思ってることをつぶやく(語る)ブログです。

思ってることを言うって、難しい

思っていることを言うって、とても難しいと思う。

思っていることを言ったら、誰かを怒らせるかもしれない。馬鹿だと思われるかもしれない。誤解されるかもしれない。SNSが当たり前の社会で育ってきたからこそ、そう思うのかもしれない。

自分の思いを表明することで、思いもしない批判を浴び、思いもよらないところに影響を及ぼし、ものすごく傷つく可能性がある。だったらと、思っていることを言うのを諦めてしまう。結果、当たり障りのないこと、毒にも薬にもならないことを言って、本当に思っていることを覆い隠してしまう。

私が怖がっていることは何か。主に2つある。

ひとつは、人に悪意を向けられること。世の中にはいろんな状況の人がいて、悪意を持って人を傷つけたいと思っている人が確かにいる。悪意を向けられるのは気持ちがいいことじゃない。けどこちらは、2つ目に比べると小さな問題のような気がする。「攻撃しなきゃやっていけないなんて、哀れだ」くらいに思える。

それよりも私が怖いのは、「私が思っていること」そのものが、誰かにとっての残酷さや攻撃性を含んでいるかもしれないということ。私が何の気になしに持っているもの、発した言葉。それ自体が、誰かをナイフで斬りつけ、柔らかいところを殴るような暴力性を潜んでいるかもしれない、と思う。そう思うと、思っていることが言えない。傷つけることはもちろん、そのせいで「怒られる」ことを恐れているところもある。今は書かないけれど、実際に人を傷つけ、自分自身も痛い思いをしたことがあるがゆえに、特別臆病になっているかもしれない。

けれど思っていることを言えないと、自分の周りの世界と良い関係を築けない。たとえば自分の歩く道に障害物があったとして、交渉によってその障害を退けたり、乗り越えたりできれば、その先に歩き続けることができる。けれど思っていることを言えないと、諦めてその道を回避するしかない。そんなことをしているうちに、歩ける道はどんどん少なくなっていく。自分がやりたいこと、行きたい場所、実現したいことがあるなら、ある程度は、思っていることを言わないとダメなのだ。

程度の問題だと思う。思っていることを、全部言う必要はない。けれど、全部隠す必要もない。思っていることをそのまま伝えるのではなく、言葉を選ぶことも大切だ。落ち着いて勇気を持って、世界と対話していかなければならない。

私にとってブログは、その訓練だと思っている。思っていること、感じていることを、自分の中に覆い隠さず、書いて出す。少しずつ分かってくるだろう。世界はきっと、私が思っているよりも、もう少し優しい(と思いたい)。